武田薬品新研究所をめぐるマスコミの報道等

 
 

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神奈川新聞 2009年2月28日 WEB版
 
住民との溝埋まらず/鎌倉で武田薬品新研究所めぐり対話集会
 
  武田薬品工業(大阪市)が藤沢、鎌倉両市にまたがって建設を予定している新研究所をめぐり、計画の見直しなどを求めている周辺住民らでつくる「武田問題対策連絡会」と武田薬品の対話集会が二十八日、鎌倉市の玉縄青少年会館で開かれた。

  二回目の開催で、約百人の市民が出席。空気中の有害物質などを除くフィルターの性能などが議論となったが、「安全を脅かす施設ではない」とする武田薬品側と、バイオ実験による災害などを懸念する住民側との溝は埋まらず、この日も平行線をたどった。三回目も開催予定という。

  連絡会は並行して、国の公害等調整委員会に対して、病原体や有害物質などを放出しないことなどを求める調停を申請し、調停成立までの工事凍結も要望している。

 
 
 
毎日新聞 2009年2月21日 湘南版 
武田新研究所 環境省に陳情へ
4月15日建設で住民 人権救済申し立ても

 人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含む武田薬品工業の新研究所(藤沢、鎌倉市)に反対する住民らでつくる対策連絡会(平倉誠共同代表、約100人)は来週、新研究所の環境アセスメントのやり直しを県と同社に指導するよう環境省に陳情する。連絡会は、予定地の事業予告板に「4月15日建設開始」が明記されたために危機感を強め、横浜弁護士会には人権救済を申し立てた。

 解体工事が進む同社旧湘南工場跡地前の塀には「4月15日から20.5ヶ月」の工期が記された。藤沢市に提出された工程表によると、10回建ての新研究所(延べ約31万平方メートル)を10年12月28日までに完成させる計画。

 連絡会では24日にも共同代表約10人が環境省を訪問。@審査会のメンバーにバイオ関連の専門家がいなかったA公共下水道に排水するため河川の水質汚濁が審査項目から除外されたB研究棟からの排気には有害物質はないとして大気汚染の評価を回避した−−などアセスの不備を8項目挙げ、やり直しの指導を文書で要請する。

 人権救済申立書は17日に提出。▽建設地の周辺半径3キロ以内に病院や老人ホーム、学校など公共施設が約260も集中し、病原体などが漏れると住民らに爆発的な被害が予想される▽実験動物の火葬処理能力は1日当たり1.8トンにもなりダイオキシン類や悪臭を恐れる精神的ストレスは想像を絶する−−などとして、武田薬品と関係自治体の県や藤沢、鎌倉、横浜市に的確な措置の勧告を求めている。(永尾洋史)

 
 
 
毎日新聞 2008年12月18日 湘南版 
 
藤沢市 武田と安全協定へ
新研究所建設問題 市民からも意見聴取
 

 人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を備えた武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉市)の建設問題で、藤沢市は17日、同社と市独自の「安全・安心協定」を結ぶ方針を明らかにした。反対や慎重な意見の市民と同社の双方から意見を聞き、新研究所が稼動するまでに協定内容をまとめ、締結する。

 吉田茂夫・市環境部長が明らかにした。16日夜に市役所であった同社と市民の「第1回対話集会」で、市が武田薬品寄りとの指摘があったことに関し「市民の不安を受け止めている。国・県の指針に加え、市独自の協定策定へ向け作業を進めている」と述べた。

 今後も予定される対話集会での参加者の発言などを参考に、専門家も交えて協定内容を詰めていくという。

 新研究所建設再考を求める署名が1万人近くに上り、今後も増える傾向にある。海老根靖典市長が掲げるマニフェストの一つの柱「市民の安全・安心」の上からも見過ごせなくなったとみられる。

 16日の対話集会には約150人が出席し、市も「行司役」(吉田部長)として参加した。

 「工場廃水は公共下水道に流さない」とした市と同社の協定(78年)を巡り、「工場と研究所は違う」との会社側に、会場は「詭弁だ」と反発。「第三者に譲渡した場合も承継する、と協定にある」と参加者が指摘すると、同社は「市と話がついている」と発言。「何で内緒でそんな大事な約束をする」などの怒号が会場に満ちた。

 また「周辺は学校、病院がいっぱい。バイオハザードはないのか」との質問に、会社側は「研究員寮や託児所も建つ。危険な物を造るはずがない」と理解を求めたが、参加者は「転勤する社員は仮の宿。われわれは一生住むんだ」と言い返し、議論は平行線に終わった。(永尾洋史)

神奈川新聞 2008年12月18日 湘南版
安全性めぐり平行線
武田薬品新研究所計画 初の住民対話集会

 武田薬品工業(大阪市)が藤沢市村岡東と鎌倉市岡本にまたがって建設を予定する新研究所をめぐり、計画の見直しなどを求めている周辺住民らでつくる「武田問題対策連絡会」と、同社が話し合う初の住民対話集会が16日夜、藤沢市役所で開かれた。

 同連絡会と同社の幹部らが質疑応答する形で行われ、約110人の市民らが参加。関係法令の順守などで理解を求める武田側と、「安全性を担保する説明としては不十分」とする住民側の議論は、1回目の対話では物別れに終わった。

 住民側は、最も懸念しているバイオ実験による災害の可能性を繰り返し指摘。研究所から外部に出る排気、排水などの安全を問いただした。

 これに対し、武田側は関係法令などが定める基準よりも厳しい社内基準を設け、安全性を確保するなどと返答。またウイルスを使う実験の危険性について、武田側は「病原性のウイルスではなく研究者が安全な実験用のウイルスを使う」などと説明した。(下屋鋪聡)

朝日新聞 2008年12月17日 神奈川版 
武田薬品と住民集まり初の対話
藤沢、新研究所計画で

 武田薬品工業が藤沢市に建設する新研究所をめぐり16日夜、安全性に疑問を投げかける住民らがつくる「武田問題対策連絡会」と武田薬品が話し合う初の住民対話集会が藤沢市役所会議室で開かれた。

 住民側が有機化合物焼却の際のダイオキシン発生の恐れを指摘すると、武田側は「ダイオキシンが燃える800度に温度を上げ、数秒で200度に下げるなど排気には出さない対策をとっている」とした。

 排水について、住民側はバイオ実験に伴う新生物が含まれる恐れを指摘し、武田側は「遺伝子組み換え技術はヒトのたんぱく質が必要なため使うもので、新たな生物はつくらない」とした。

 用地に武田薬品の工場があった時代の協定をもとに、排水を下水道に流すべきではないと訴える住民には「工場と比べて環境負荷は非常に軽微。藤沢市と相談したが、工場がなくなり、協定の効力は切れている」と反論した。

 微生物を使う実験の危険性への懸念には「病原性があるウイルスは使わず、研究者が安全に実験できるよう野生化などの心配がないよう工夫している」と答えた。

毎日新聞 2008年12月12日 湘南版 
武田新研究所 
着工で抗議文渡す
市民団体「身勝手許せば自然残せず」

 人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含む武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉市)が着工されたことを受け、市民団体「武田問題対策連絡会」(約100人)の役員らが11日、旧湘南工場跡地正門で、長谷川閑史社長あての抗議文を同社に提出した。

 連絡会役員らは「対話集会直前の着工に断固抗議」「誠実を標ぼうするタケダイズムが泣いている」などと書いたプラカードを掲げ、「こんな身勝手を許せば湘南の宝の自然を子孫たちに残せない」と道行く人たちに訴えた。「武田の暴走を止めるには、住民が関心を持ち続ける必要がある」として、16日午後6時半から藤沢市役所新館7階で予定されている武田との対話集会への参加を呼びかけた。

 平倉誠共同代表が「周辺住民への工事説明会や対話集会開催直前の着工に強く抗議する」との文書を社員に手渡した。社員は現地責任者の鈴木孝平・行政地域対応チームリーダーを通じて趣旨を伝えることを約束した。

 対話集会の問い合わせは木村直人共同代表(080・2092・3396)まで。

(永尾洋史)

神奈川新聞 2008年12月6日 

新研究所計画 藤沢市が方針
武田と環境協定締結へ

 武田薬品工業(大阪市)が藤沢市村岡東と鎌倉市岡本にまたがって建設を予定する新研究所(敷地面積約24万8000平方メートル)の計画で、藤沢市は5日、同社と環境保全に関する協定を結ぶ方針を示した。新研究所の計画をめぐっては、周辺住民らがバイオ災害などを懸念し、計画見直しを求めている。市では「住民の安全を担保する内容にする」と説明した。

 同日開かれた市議会民生常任委員会で明らかにした。同社も前向きという。協定は市と同社の二者で結ぶ考えで、中身は未定。企業と住民が協定を結んでいる例は、千葉市の昭和電工研究開発センターと周辺自治会があるが、藤沢市は「同社と住民の話し合いなどを踏まえ、市民の意見を取り入れる」とした。立ち入り検査や定期的な報告などを同社に求めることも視野に入れているという。

 一方、常任委員会では周辺住民らでつくる「武田問題対策連絡会」が新研究所の計画見直しなどを求めた請願を審議、賛成少数で不採択とした。藤沢市の男性は「不採択は残念だ。市の武田薬品の協定にしても住民が加わっていなければ意味がない」と批判した。

 新研究所は2009年5月に建設工事に着手、10年度内に完成する予定。

(下屋鋪聡)
東京新聞 2008年12月5日 神奈川版 
跡地建物の解体始まる 武田薬品新研究所

 武田薬品は、藤沢市と鎌倉市にまたがる湘南工場跡地で計画している新研究所の建設に向け、跡地建物の解体工事を始めた。2009年5月に建設工事に着手、10年度中の完成を目指すという。

 同社の担当者は、「県条例に基づく環境影響評価の手続が終了したことから、工事着手した。環境保全対策や安全対策などを徹底し、万全を期して取り組む」としている。

 一方、ウイルス流出などを懸念し、建設再考を求める武田問題対策連絡会の木村直人共同代表は「地域住民との話し合いを始めようという時期の着工は非常識」と反発している。

 およそ100人の周辺住民で構成する同会は、開会中の藤沢市議会定例会に、約7500人分の署名を付けた建設再考を求める請願書を提出している。(加藤木信夫)

 
 
 
毎日新聞 2008年12月4日 湘南版 
P3レベル新研究所
 
対話集会直前に着手
周辺住民「寝耳に水、だまし討ちか」 武田薬品「先月18日から工事できた」

 行き交うトラック、地面に穴を掘る音−−武田薬品工業旧湘南工場跡地(藤沢、鎌倉市)で3日、同社が新研究所の建設に着手し、これまで静かだった跡地周辺が突然騒がしくなった。人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含むため新研究所を不安視する住民らは、同社が対話集会を開く直前の着手に「寝耳に水で、怒りを通りこしてあきれる」と不信感をあらわにした。

 同社は「県の環境評価(アセスメント)の縦覧が始まった先月18日から法令上は着工できたが、周辺住民への周知徹底という知事の意向にそって3日まで待った」と説明する。

 一方、新研究所を懸念する周辺自治会などは同社に「住民への説明が不十分」と申し入れていた。その結果、鵠沼藤が谷町内会(国枝健会長、830世帯)との「説明・討論集会」を7日に藤が谷市民の家ホールで、市民団体「武田問題対策連絡会」(木村直人共同代表、約100人)との「住民対話集会」を16日に藤沢市役所で開くと、同社側と合意したばかりだった。

 国枝会長は「自分で約束しておいて破るとは、怒りで、あいた口がふさがらない。緊急役員会を招集し阻止法を考える」と語った。集会前には着手しないと理解していただけに「集会について協議していたころから、だまし討ちにするつもりだったのかもしれない」と怒った。同社は「集会に出席する住民の名前や住所を教えてほしい」と言ってきたが、「個人情報だ」と即座に断ったという。

 木村共同代表は「最初から話し合うつもりなどなく、ゴリ押し着工を決めていたふしがある。いよいよ座り込みするしか無いのか。メンバーで話し合う」と話した。

 海老根靖典・藤沢市長は「これだけ多くの市民が心配しているのだから、市と安全協定をしっかり結んでもらうつもりだ」と話している。

(永尾洋史)
 
 
 

毎日新聞 2008年11月5日 湘南版  

 
アセス審査書を送付
武田・新研究所問題 知事 対話・安全対策開示求め
 

 人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含む武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉両市)の建設問題で、松沢成文知事は4日、環境影響評価(アセス)の審査書を同社の長谷川閑史社長に送付した。バイオハザード防止など安全対策徹底を求め、建設のハードルを高くしたが、アセスやり直しには言及していない。

 県環境影響評価審査会(山下充康会長)が先月28日出した答申を受けたもの。周辺住民の不安を取り除く対話と安全対策開示を条件とした。

 そのうえで@遺伝子組み換え操作実験の安全性を高めるため法令水準以上の安全対策Aバイオ実験排水は滅菌処理B有害化学物質の排出を抑制C人為ミス、地震時の未然防止策明示D事業の透明性を高めるため情報開示徹底−−など7項目を求めている。

 武田薬品工業は「知事指摘の事項は、真摯に受け止め、誠実に対応していきます」とのコメントを発表。一方、武田問題対策連絡会(約100人)の木村直人共同代表は「ずさんなアセスをやり直して、との住民の願いが無視されたのは遺憾だ。知事が示した条件を守ってもらったうえで、署名運動などを通じてより厳しい条件を突きつけたい」と話した。

(永尾洋史)
 
 
 
朝日新聞 2008年11月5日 湘南版 
環境影響評価審査書 武田薬品工業に提出
研究所建設について県
 

 武田薬品工業が藤沢市村岡東2丁目の旧湘南工場跡地に予定する新研究所の建設について、県は4日、同社に環境影響評価審査書を提出した。

 事業化に向けて環境への配慮を求める内容。今後、事業主の同社が環境影響予測評価書を作成し、縦覧を経て事業着手となる。

 遺伝子組み換えに関する実験など、安全性についての懸念を訴える声が住民からあがっていたことを踏まえ、審査書では大気汚染や悪臭、生態系、交通安全対策など、項目別に要望をまとめた。

 このほかバイオハザードの防止措置について、排水時の貯留槽における水質管理方法を明示することや、周辺住民との対話の場を設けることなどを求めた。

 
 
 
神奈川新聞 2008年11月5日  
安全対策の徹底要望
研究所建設 武田薬品側に県

 武田薬品工業が藤沢市村岡東と鎌倉市岡本にまたがり建設を予定している研究所の計画見直しを一部の地元住民が求めている問題で、県は4日、環境影響評価審査書をまとめ武田側に送付した。

 住民が不安を募らすバイオ災害への対策について@法令が定める基準だけでなく二重、三重の安全対策を講じるA設備不良、人為的ミス、地震など具体的な要因に応じた災害時の対応方針を明らかにする−などを求めている。また、住民の懸念を真摯に受け止め、継続的に対話の場を持つこと、情報開示で透明性を高めることも要望した。

 審査書は県環境影響評価審査会(会長・山下充康小林理学研究所理事長)が同日、松沢成文知事に行った答申に基づき作成された。県環境影響評価条例が定める環境アセスメント手続の一環。武田側は今後、新研究所が周辺環境にどのような影響を与えるのか予測する評価書を作成し、松沢知事に提出する。

 研究所は同社湘南工場を解体した跡地に2010年度の完成を予定。遺伝子組み換え技術や病原性微生物を活用した創薬研究などを行うといい、一部住民から反対や不安を訴える声が上がっている。

(山元信之)
 
 
 
神奈川新聞 2008年11月1日  
新研究所 建設見直しを 
武田薬品工業が計画 住民らが署名活動

 武田薬品工業(大阪市)が藤沢市村岡東と鎌倉市岡本にまたがって建設を予定している新研究所(約24万8000平方メートル)の計画見直しを求め、周辺住民らでつくる「武田問題対策連絡会」が31日、署名活動をJR藤沢駅北口で行った。藤沢市議会12月定例会に署名を添えて、請願を提出する考え。

 同連絡会は、新研究所の周辺住民ら約200人で結成。この日は約10人が街頭に立ち、市民らに協力を呼び掛けた。

 請願では@病原体や、遺伝子組み換え生物などを外部に放出しないA排気、排水を研究所内で浄化処理、循環再利用するB大規模な動物実験施設を建てないC継続的に対話する−の4点が確保できるまで建設を進めないように求める。

 また県バイオテクノロジー環境安全管理指針を見直し、安全を確保できる新たな条例を制定するよう、県に働き掛けることも要望している。(下屋鋪聡)

 
 
 
毎日新聞 2008年11月1日 湘南版  

武田薬品新研究所見直しへ街頭署名

藤沢駅前で 「対策連絡会」

 人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含む武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉両市)の建設問題で、市民らでつくる「対策連絡会」は31日、藤沢駅前で建設計画の見直しと住民の健康を守る県条例制定への意見書提出を求める街頭署名を始めた。

 1万人の署名を集め、同様の請願を12月藤沢市議会に提出する。(永尾洋史)

 
 
 
朝日新聞 2008年10月29日 湘南版 
武田薬品研究所建設
見直し訴える市民ら 請願の署名集め開始

 武田薬品工業が藤沢市に建設する研究所の計画見直しを訴える「武田問題対策連絡会」(共同代表・木村直人氏ら)は28日、排水を下水道に流さないことなどを求める請願の署名集めを始めたと発表した。1万人を目標に収集して藤沢市議会に出すという。

 連絡会によると、藤沢市と隣接の鎌倉、横浜両市の住民ら約100人が参加している。@病原体や遺伝子組み換え生物、有害物質を外部に放出しないA排気や排水を施設内で浄化して再利用するB大規模な動物実験施設を建設しないC情報を十分に公開する−−の4点のほか、県にバイオテクノロジーに関する条例を制定するよう意見書を出すことを求めている。

 
 
 
毎日新聞 2008年10月29日 湘南版  
武田薬品新研究所
計画見直し求め請願へ
市民団体が署名活動計画

 人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」の実験施設を含む武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉両市)の建設問題で、市民らがつくる「武田問題対策連絡会」(木村直人共同代表、約100人)は28日、藤沢市役所で記者会見し、計画の見直しと住民の健康を守る県条例制定を求める請願を12月定例市議会に提出すると発表した。31日から街頭で署名活動を始め1万人以上の署名を請願に添えて提出する方針。

 請願は@病原体や遺伝子組み換え生物を外部に放出しないA大量の汚染排気、排水を施設内で浄化処理B人口密集地に大規模動物実験施設を建設しないC情報を十分公開し継続的にリスクコミュニケーションをを行う−−の4点について、県と市に行政指導を求める内容。県バイオテクノロジー環境安全管理指針を見直し、住民の健康を守る条例を制定するよう県に意見書を提出することも併せて求める。(永尾洋史)

 
 
 

朝日新聞 2008年9月17日 湘南版

武田の新研究所巡り署名運動へ

藤沢・鎌倉市民ら

 武田薬品工業が藤沢市の旧湘南工場跡に建設を予定する研究所について、同市と鎌倉市、横浜市の市民らの「武田問題対策連絡会」は16日、安全・安心が確保されるまで着工しないことなどを求める署名運動をすると発表した。

 共同代表の一人、小林麻須男さんによると、武田側に公開討論会への参加や127項目からなる公開質問状への回答を求めたが、「今までの説明会や見解書の内容と重なる」「すでに十分説明した」として断られた。このため、13日の集会で「11月1日から工事を強行しようとしており、住民の安全が確保されるまで建設阻止の運動に取り組む」との抗議声明を出した。

 着工の延期のほか、説明会の開催や排気・排水を外に放出せずに内部で循環させること、大がかりな動物実験などをしないことなどを署名運動を通じて、世論に訴えることにしたという。

 連絡会のメンバーは現在80人ほど。今月末から署名を始めて、藤沢、鎌倉両市の12月定例議会に請願として提出したいとしている。

 
 
 

東京新聞 2008年9月17日 地方版 

新研究所「再検討を」

武田薬品建設計画 住民団体が署名活動へ

 武田薬品が藤沢市と鎌倉市にまたがる同社湘南工場跡地に建設予定の新研究所について、ウイルス流出などを懸念する周辺住民でつくる「武田問題対策連絡会」は16日、同社に計画の再検討などを求める署名運動を、今月末に始めることを表明した。

 同会ではこれまで同社に120項目にわたる質問状を出したり、公開討論会への参加を呼び掛けたりしてきた。しかし、納得いく回答を得られなかった。

 共同代表の小林麻須男さんらは「安全が保証されない限り、周辺に住宅地が広がる当地での建設は認められない。署名運動を通じて、まだ状況を知らない住民に、研究所建設に伴う危険性を周知したい」としている。

 11月1日に着工予定の新研究所はエイズウイルス、鳥インフルエンザ、新型肺炎などの実験が可能なP3レベルの施設を備え、2010年の完成が予定されている。

(加藤木信夫)
 
 
 

毎日新聞 2008年9月14日 湘南版 

武田新研究所建設に抗議

署名活動案を承認 

藤沢で集会

 人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含む武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉両市)の建設に反対する学習・抗議集会が13日、藤沢市の藤沢産業センターで開かれ、市民約50人が集った。

 主催の対策連絡会が「11月1日に強行しようとする新研究所建設を阻止する」との抗議声明を読み上げ開会した。

 市民からは「人口密集地につくって大丈夫か」との質問が出て、講師の新井秀雄バイオハザード予防市民センター代表幹事は「米ユタ州の砂漠に造るのを市民に阻止された例もある」と答えた。重病の家族がいる出席者からは「発病には時間がかかる。『藤沢病』が出てからでは遅い」「なぜ、藤沢でなければいけないのか」など、活発な意見が出た。

 最後に「病原体や遺伝子組み換え生物、有害物質を排出しないなどの安全が保証されないかぎり新研究所設置を認めない」との署名収集を進める活動提案が承認された。

(永尾洋史)
 
 
 

神奈川新聞 2008年9月14日 

武田薬品新研究所問題

見直し求め、署名集めへ

住民ら抗議集会 藤沢

 武田薬品工業が藤沢市と鎌倉市にまたがる同社湘南工場跡地に計画する新研究所について、近隣住民による「武田問題対策連絡会」は13日、藤沢市内で学習・抗議集会を開き、計画見直しを求め署名を集める会を発足させる考えを明らかにした。

(山元信之)

 集会は同市藤沢の藤沢産業センターで開かれ、藤沢、鎌倉両市の市議を含む50人が参加した。当初、連絡会は公開討論会として武田側に参加を求めたものの「(住民説明会や公聴会などで)今日までに十分説明している」と拒否されたため、集会に変更した。

 出席者からは「排出される空気に有害物質が含まれる恐れがある」「武田側の対応は不誠実」などの意見が相次いだ。講演した市民団体「バイオハザード予防市民センター」代表幹事の新井秀雄さん(66)は「研究所のフィルターはウイルスを完全に除去できず、現在の技術では仮に外に漏れ出ても、すぐに検出できない」と述べた。

 新研究所は鳥インフルエンザやエイズなどの感染症の実験も行える「P3レベル実験室」を備え、2010年度の完成予定。遺伝子組み換え技術や病原性微生物を活用した創薬研究などを行うという。

 
 
 

毎日新聞 2008年9月13日 神奈川版 

武田新研究所対策連絡会

反対署名募る方針

討論会出席会社側拒否 対話路線を転換

 人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含む武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉両市)の建設問題で、市民らでつくる対策連絡会は11日夜、新研究所建設反対の署名を募る方針を決めた。13日に予定していた公開討論会への出席を武田薬品が拒否したことを受け、これまでの対話路線からの転換を余儀なくされた。連絡会は公開討論会を急きょ「学習・抗議集会」に変更する。

 藤沢市民活動推進センターで開かれた同連絡会では、新研究所建設の総責任者、大川滋紀取締役から届いた「今日まで十分説明させていただいたので(公開討論会への出席は)遠慮させていただく」との返事が読み上げられた。同連絡会はバイオハザード問題など127の公開質問状も出し討論会で答えるよう求めていたが、大川取締役は「ほとんどが今までの説明会や見解書の内容と重なる」として答えなかった。

 「住民の理解を得るため積極的な情報提供が必要」との新研究所建設環境影響予測評価書案への意見書が横浜、藤沢、鎌倉3市長から知事に提出されていることも報告された。市民からは「武田のゼロ回答は行政の姿勢と逆」「もはや話し合う余地はないのかも」などの意見が出た。

 13日午前10時から藤沢産業センター8階で開かれる学習・抗議集会では「病原体や遺伝子組み換え生物を排出しないと約束しないかぎり新研究所は受け入れられない」との署名文案を提示し、出席者の意見も取り入れる方針。

(永尾洋史)
 
 
 

神奈川新聞 2008年9月10日

新研究所で陳情採択

武田薬品側の説明要求 鎌倉市議会常任委

 武田薬品工業が藤沢、鎌倉両市にまたがる土地で計画中の「P3レベル実験室」を備えた新研究所について、鎌倉市議会観光厚生常任委員会は9日、市に対し武田側に@住民に実験活動内容の説明Aバイオ災害対策の研究と住民とのコミュニケーションの徹底−などを求める陳情を賛成多数で採択した。陳情は住民で組織する「湘南の環境を守る会」(斉藤勝彦代表)が提出した。

 陳情の理由について住民側は @大規模な動物実験室と実験済み動物の火葬場を持つ巨大なバイオ研究所であるのに、武田側は人口密集地に必要な対策を分析したとはいい難い A武田側は住民の心配や不安、疑問に真正面から答えようとする姿勢がみられない−などと主張している。 

 同日の常任委では委員から「市も住民の不安を払拭すべく武田側と協議すべきだ」との意見のほか、「県に提出した意見書の返事を待ってから石渡徳一鎌倉市長は対応すべきでは」などの声があがった。  

 
研究所は同社湘南工場を解体した跡地に2010年度の完成を予定。遺伝子組み替え技術や病原性微生物を活用した創薬研究などを行う計画で、一部市民から反対や不安を訴える声が上がっている。

(山元信之)
 
 
 

神奈川新聞 2008年8月31日 全県版

11月1日に研究所着工

武田湘南工場跡
 

 武田薬品工業が藤沢市村岡東と鎌倉市岡本をまたぎ計画する「P3レベル実験室」を備えた新研究所建設について、同社が11月1日の着工を予定していることが30日までに分かった。

 同社が予定地前に掲示している事業予告板などによると、湘南工場の解体工事を11月1日に開始。研究所の新築工事には来年4月から入る予定という。同社側は28、29日に地元で住民向け説明会を開き、スケジュールを伝えたという。この際、「予定地から50メートル以内に住んでいない」などとして、住民の一部の出席を拒否したという。

 研究所は同社湘南工場を解体した跡地に2010年度の完成を予定。遺伝子組み換え技術や病原性微生物を活用した創薬研究を行うといい、一部住民から反対や不安を訴える声が上がっている。

(山元信之)
 
 

毎日新聞 2008年8月30日 地方版

武田薬品工業新研究所建設

11月1日着工方針

住民説明会

一部「締め出し」で反発も

 
人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設を含む武田薬品工業新研究所(藤沢、鎌倉両市)の建設問題で、同社が11月1日着工の方針であることが分かった。建築予定地の事業予告板に明記し、28〜29日の住民説明会で同様の方針を明らかにした。ただ、県の環境影響評価手続きが進行中のうえ、説明会で一部住民を「締め出し」したことに住民側は反発を強めており、方針通りに着工できるかどうかは不透明だ。【永尾洋史】
 
説明会は28日夜に藤沢市の高谷会館で、29日夜には鎌倉市のグランマークスホールであった。高谷会館で同社は、集まった住民約70人のうち、予定地から50メートル以上離れた住民約30人の入場を拒否。「説明を聞かせて」などと怒号が飛び交った。
 
ごく近隣の住民のみに同社が説明した工事予定によると、11月1日に旧工場の解体工事を始め、09年4月までに終える。前後して基礎工事と平行して、新研究所の建物(10階建て、延べ約31万平方メートル)を着工し、11年3月までに完成する。
 
説明会に出席できなかった住民の中には反発が渦巻いた。「県の評価手続きの進ちょく状況から11月1日までに結論を出すのは無理で、民主主義のプロセス無視だ」 「相手が実力行使でくるなら現場で座り込むしかない」 「法的手段に訴えよう」などと態度を硬化させる住民が多かった。
 
予定地から3キロ下流にある鵠沼藤が谷町内会(830世帯)の国枝健会長らも入場できず 「これまで通り江の島の地アジが安心して食べられるか心配で聞きに来た。どう会員に報告したらいいのか」と戸惑い気味だった。
 
柳沢潤次(共産)、植木裕子(神奈川ネット)の両市議も訪れたが、発言しないとの条件付きで傍聴。「極めて異例な事態で心外だ」 「議会内に勉強会を作り武田に説明を求めていく」などと怒りをあらわにしていた。
 
武田薬品工業コーポレイトコミュケーション部(広報)の増田聖三シニアマネジャーは 「11月1日着工は希望、予定で、遅れることはあり得る」、説明会参加の住民を限定した理由について現地責任者の総人事センターの鈴木孝平さんは 「鎌倉市の開発事業の手続き条例を参考に50メートルで線引きさせてもらった」と説明している。
(写真省略)
 
 

朝日新聞 2008年8月21日 湘南版

武田薬品の研究所新設  藤沢の共産党市議団 延期など市長に要望

 

武田薬品工業が藤沢市の湘南工場跡地に新設予定の研究所について、共産党藤沢市議団は20日、市民の合意ができるまで建設に取りかからないよう求める要望書を海老根靖典市長に出した。要望書は@アンケートや全市民向けの説明会などで市民合意ができるまで工場解体や研究所建設をしない A研究所の排水を下水処理場で受け入れない B環境影響予測評価をやり直すことを市長が意見書に盛り込むことなどを求めている。

 
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毎日新聞 2008年8月3日 地方版

武田薬品新研究所 排水、公共下水道に

  受け入れ藤沢市方針 協定違反と住民反発 

 

人体に危険性のある微生物を扱うP3レベル実験施設が予定される武田薬品工業の新研究所(藤沢、鎌倉両市)建設問題で、研究所排水を藤沢市が公共下水道に受け入れる方針であることが分かった。市が「工場排水は受け入れない」と約束した基本協定(78年)を理由に住民側は「新研究所の方が工場より危険」と反発している。

 1日夜、大清水浄化センターで、近くの6町内会で作る大清水地区下水処理場連絡協議会(川元啓司会長)と市の合同協議会があり、市が初めて詳細を説明した。市側は78年協定に関し「工場と研究所は違う」と述べ、受け入れ方針を表明。武田の自社処理費は一般論で20〜30億円だが、公共下水道使用料は年1億8000万円の見込みと明らかにした。

 住民側は「使用料とわれわれの命が引き換えではたまらない。住民投票すべきだ」 「未知の危険物は漏れるのでは」などと不安を訴えた。川元会長が「問題が大きくなったからでは手遅れ。武田は小さなトラブルも公開して」と注文をつけた。【永尾洋史】

 
 

毎日新聞 2008年7月22日 地方版

武田薬品:研究所建設問題 藤沢で初の住民説明会 議論平行線のまま   

◇安全性に新味なく

 武田薬品工業の新研究所(藤沢、鎌倉両市)建設問題で、同社は21日、初の住民向け説明会を藤沢市の藤沢産業センターで開いた。人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設の安全性を強調する説明に新味はなく、参加した230人の中には不買運動を宣言する住民も現れ、議論は平行線のまま終わった。

 環境評価手続きの公聴会(5日)では質疑応答がなく、この日の説明会となった。住民側が「実験動物の火葬場から悪臭は出さない、との協定を町内会と結んで」と要望。同社側は「臭いは個人の感じ方(の問題)」と協定を拒否した上「今回が最後の説明会」と言い切った。反発した主婦が「もう武田の薬は買いません」と発言し、大川滋紀取締役が「もっと理解を得るよう努力する」と取りなす一幕もあった。 住民側にも「不況で街の灯は消えそう。大学生らの就職もよろしく」「まちが潤っても病気になったら意味がない」などと賛否両論があり、議論は予定より1時間長い2時間半に及んだ。【永尾洋史】

 
 

しんぶん赤旗 2008年7月10日 

人口密集地隣に病原体の実験棟 <リンク>

神奈川 武田薬品が計画

住民から不安の声

 
 
 
 
毎日新聞 2008年7月6日 地方版


武田薬品:新研究所環境評価で公聴会 住民の反対意見相次ぐ −藤沢 

◇「ずさんな内容で不安」 

 武田薬品工業の新研究所(藤沢、鎌倉両市)の環境影響評価手続きで、住民らの意見を聴く公聴会が5日、藤沢市弥勒寺の村岡公民館であった。5月に知事へ出した意見・見解書などで、人体に危険性がある微生物を扱う「P3レベル」実験施設に関し安全性を強調する同社に対し、出席者からは「環境アセスメントとは言えないほどずさんな内容で不安」などと反対意見が相次いだ。

 公聴会には両市民約200人が出席。建設予定地から3キロ以内に住む無職、木村直人さん(60)ら21人が「予定地周辺は住宅密集地で、学校や病院もある。私たちはモルモットではない」「実験動物の死骸(しがい)で汚染された排水が江の島に流れるのは湘南人として耐えられない」などと意見を述べた。地震や大気・土壌汚染の対策に対する疑問も相次いだ。

 一方、同社の大川滋紀取締役らは「みなさんご心配の病原体は現在は持っていない。しかし将来の約束まではできない」と陳述。これに対し住民側は「前に聞いた説明と同じ」と反発。「何で話し合いのテーブルにつかない?」と怒号も飛ぶ中、閉会した。【永尾洋史】