近 隣 住 民 の 不 安 を 解 消 し て

 

田  中  由 美 子

 

 私は、武田薬品研究所予定地の本当に近所の、藤沢市弥勘寺三丁目に住んでおります。

 自宅の近所に炭疸菌や結核菌、エイズ、鳥インフルエンザ、SARSなど、空気感染もする最も危険な病原菌を扱うP3施設が建設されると聞いて、とても不安に思っています。武田薬品は、「当面、感染症法にある病原体は扱わない」と言っていますが、「将来は分からない」とのこと、いつ始まるのかは企業秘密で、私たちには知らされず恐ろしい病原体を扱っていたということになりかねません。

 大きな地震が相次ぐ昨今、建設予定地は液状化の危険性の高い土地です。P3施設は、地震による壁、ガラスのひび割れなどで病原菌の外部流出が許されない施設です。原子力発電所並みの厳しい建設基準になっているのでしょうか。
病原菌を接種した実験動物の死骸の焼却炉は、外に煙が出ないようになっているのでしょうか。

 藤沢市の公共下水道では、バイオ、P3施設等の排水処理能力がないので、武田薬品から下水に流された排水は直接河川に放出されたのと同じことです。こうした排水や研究所の排気を外部に放出することは、近隣の住民や環境に影響が大きいのではないでしょうか。
 藤沢市は、昭和53年に「藤沢市東部汚染処理場建設に関する基本協定書」を地元町内会、自治会と結び、公害の発生を防止するため、本処理場には工場排水を受け入れないと協定を結びました。そして、同じ年に武田薬品工業湘南工場と市は、工場からの洗浄用、冷却用及びボイラー用等の生産工程に使用された排水及び雨水は藤沢市の公共下水道には排出しないという「協定書」を結びました。
 この協定書には、武田薬品が第三者に工場を譲渡した場合でも、譲り受け人にこの協定書の内容を継承させるとあり、工場が研究所に変わろうが、その危険性は変わらず、ましてやP3施設やRI施設では危険性は増すと考えられます。この「協定書」を遵守していただきたいと思います。

 また、工事中のみでなく、稼働後も車両1日900台が出入りするということで、周囲の交通渋滞はひどい状況になることは必至です。今でもラッシュ時には駅に近いので混雑します。1日中混雑するおそれがあります。そして何より私たちのご近所の方たちは、ほとんどこのことを知りません。

 さらに、こんな危険な施設の建設をわずか2回の説明会だけで済ませようとする県や市、武田薬品のやり方はおかしいのではないでしょうか。町内会ごとに、きちっと説明会を持つべきではないでしょうか。納得できるまでは工事を始めてほしくないと思います。十分な検討をしていただくよう強く要望します。
私自身も、今年、町内会の自治会の役員をしておりますので、今日のことも役員会で報告したいと思っております。

 

「藤沢市東部汚染処理場建設に関する基本協定書」

 

「協定書

大清水・地域住民との協定書
 
大清水・武田との協定書
     
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大船フラワーセンターの花
 
(本稿は、2008年7月5日に行われた公聴会での発言に加筆していただいたものです。)