武田薬品工業鰍フ公開討論会出席拒否、
公開質問状回答拒否に対する抗議声明

9.13武田新研究所建設問題学習・抗議集会

2008913日 主催〜武田問題対策連絡

@ さる8月13日、武田薬品工業(株)社長長谷川氏に対し、新研究所建設計画に関する公開質問状並びに公開討論会参加を申し入れていたところ、9月5日付にて同社取締役大川滋紀名でいずれも拒否の回答書が来ました。理由は「皆さまの意見に対しましては、2月以来の地区説明会、見解書、7月5日の公聴会、7月21日の住民説明会等で、今日まで十分説明させて頂いた」からというものです。

 しかし、本年2月の説明会においても、武田の説明の重点は工場解体と建屋建設計画に置かれ、研究事業の内容(病原体の取り扱い、実験動物飼育・焼却施設の存在)などはほとんど触れることがなく、毒性病原体を扱うP3施設の存在についても、市民の要求によってやっと明らかにする状況でした。

  7月5日の県主催の公聴会においても、タケダイズムの説明のみに終始し、何ら住民の危惧と疑問に真正面から答えようという姿勢がみられませんでした。さらに、7月21日の武田薬品主催の説明会においては、説明会の案内先を県の条例で定める3q以内の「関係地域住民」の中でも、研究所敷地に隣接する「ご近隣の皆様」に限定し、それ以外の「関係地域住民」には知らせることもせず、駆けつけた場合でもその入場・発言を制限するという案内文で、質問時間は正味30分にも満たないものでした。

  こうした不十分な説明に対し、8月13日、市民が127項目の疑問点を整理し、武田薬品に公開質問状を提出したのに対し、すでに説明済みとの態度で回答を拒否したばかりか、8月28日、29日に行われた工事説明会では、入場は近隣50m以内住民のみと限定し、それ以外の住民の入場を拒否する有様でした。このような、回答拒否、話し合いの時間制限、入場制限、発言制限、更に市民の質問に対し一方的に武田の見解を述べるだけで、都合の悪い質問には企業秘密、法令遵守などと称してまともに答えようしない武田の対応は、とても十分説明したなどといえるものではありません。

A 一方、武田薬品研究所建設に対する市長要望に対しては、藤沢市、鎌倉市、横浜市とも、私たちの要望に対する回答は、武田薬品に対する市民との十分な話し合い、情報公開を行うことを求める内容になっています。さらに、鎌倉市においては市民の提出した武田薬品に対する、話し合い、情報公開を求める議会陳情書を採択する委員会議決も行なわれました。このような藤沢、鎌倉、横浜の3市長、鎌倉市議会の対応に比べ、武田薬品の対応はまったく不誠実であり、かかる不誠実な武田薬品の対応に対し、私たちは、強い憤りをおぼえると共に、引き続き、武田薬品に対し制限を付けない話し合い、情報公開を求めて行きたいと考えます。
B 確かに、今日の科学進歩の中で、バイオ、遺伝子組み換えの研究が進まなければならないことは、私たち市民も、これを否定するものではありません。しかし、現在の場所は、研究所の立地条件、住民の安全、周辺の住環境、地域に与える環境問題から見るならば、きわめて危険な場所であると言わなければなりません。バイオ、遺伝子組み換え、動物実験で汚染された排水は、境川、江ノ島まで流れてゆきます。また、一時間800万m3もの研究所の大量汚染排気は、一般住宅ばかりでなく、近隣の学校、幼稚園、病院、老人福祉施設に大量にばらまかれます。さらに、研究所の建物の半分近い7棟の動物実験棟では、危険で大規模な動物実験がおこなわれようとしています。こうした危険なバイオ、遺伝子組み換え、動物実験施設を、住民の安全性、環境保全が確保されないまま、一方的な建設を許すことはできません。

C 現在、武田薬品は、工事予告版を現地に出し、11月1日から工事を強行しようとしています。こうした状況の下で、私達は手をこまねいて工事の推移を見守るだけではなく、広く世論に訴え、住民の安全が確保されるまで、武田薬品の研究所建設阻止する運動を取り組まざるを得ません。

  具体的には、武田薬品に対する市民要求の提出、近隣住民、境川・江ノ島海岸等関連地域への宣伝 署名運動、その他武田薬品のバイオ、P3、動物実験施設の危険性を広く社会的世論に訴えてゆく運動を取り組んでゆくことと致します。私たちはいたずらに争いを好むものではありませんが、市民の中には、このような不誠実な武田薬品の態度を改めさせるために、武田薬品の製品の不買運動を始めている方もあり、武田薬品がいつまでも態度を改めないならば全体の運動として取り組まなければならない事態も生まれかねません。

  私たちは、今回の武田薬品の公開質問状回答拒否、公開討論会への出席拒否に厳重に抗議すると共にし、武田薬品が一日も早く態度を改め、市民の求める説明会開催、市民との話し合いに応ずるよう重ねて要求するものです。